Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

みみずのたわこと

みみずのたはこと

徳冨 健次郎

Lisez みみずのたはこと (みみずのたわこと) de 徳冨 健次郎 (とくとみけんじろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 265 437 caractères · 530 écrans

Aozora Bunko

媒妁

つく土を落しつゝ、悠々と二寸になった麦のサクを切って居る。

媒妁

結婚の媒妁を頼まれた。式は宜い様にやってくれとの事である。新郎とは昨今の知合で、新婦は初めて名を聞いた。媒妁なンか経験もなし、断ったが、是非との頼み、諾と面白半分引受けてしもうた。

明治四十年の九月某日、媒妁夫妻は小婢と三人がかりで草屋の六畳二室を清め、赤、白、鼠、婢の有まで借りて、あらん限りの毛布を敷きつめた。家のまわりも一わたり掃いた。隔ての唐紙を取払い、テーブルを一脚東向きに据え、露ながら折って来た野の草花を花瓶一ぱいに插した。女郎花、地楡、水引、螢草、うつぼ草、黄碧紫紅入り乱れて、あばら家も為に風情を添えた。媒妁夫妻は心嬉しく、主人は綿絽の紋付羽織に木綿茶縞の袴、妻は紋服は御所持なしで透綾の縞の単衣にあらためて、徐に新郎新婦の到着を待った。

正午過ぎ、村を騒がして八台の車が来た。新郎新婦及縁者の人々である。新婦は初めて見た。眼のきれの長い佳人である。更衣室も無いので、仕切りの障子をしめ、二畳の板の間を半分占めた古長持の上に妻の鏡台を置いた。鏡台の背には、破簾を下げて煤だらけの勝手を隔てた。