Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

みみずのたわこと

みみずのたはこと

徳冨 健次郎

Lisez みみずのたはこと (みみずのたわこと) de 徳冨 健次郎 (とくとみけんじろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 265 437 caractères · 530 écrans

Aozora Bunko

九

細君が鶴子の為に母屋の小さな床に茄子馬をかざり、黒い喪章をつけたおもちゃの国旗をかざり、ほおずきやら烏瓜やら小さな栗やら色々供物をならべて、于蘭盆の遊びをさせた。

風鈴の短冊が先日の風に飛ばされたので、先帝の「星のとぶ影のみ見えて夏の夜も更け行く空はさびしかりけり」の歌を書いて下げた。西行でも詠みそうな歌だ。

九

八月十六日。

隣の家鴨が二羽迷い込んだ。雌は捕えて渡したが、雄が床の下深く逃げ込んで、ドウしてもつかまらない。隣の息子が雌を連れて来て、刮々云わしたら、雄はひとりでに床の下から出て来て、難なく捉まった。今更の様だが女の力。

夕方縁の籐椅子に腰かけて、静に夕景色を味う。苅あと青い芝生も、庭中の花と云う花も蔭に入り、月下香の香が高く一庭に薫ずる。金の鎌の様な月が、時々雲に入ったり出たり。南方に淡い銀河が流れる。星もちらほら出て居る。村々は最早黒う暮れて、時々眩しい火光がぱっと射す。船橋の方には、先帝の御為に上げるのか、哀々とした念仏の声が長く曳いて聞こえる。庭ではスイッチョが鳴く。蟋蟀が鳴く。夜と云うに、蝉の一種が鳴く。隣の林にはガチャ/\が鳴く。