Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
みみずのたわこと
みみずのたはこと
徳冨 健次郎
Lisez みみずのたはこと (みみずのたわこと) de 徳冨 健次郎 (とくとみけんじろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 265 437 caractères · 530 écrans
梁川、梁川がやゝ耳障りであった。
彼は棺の後に跟いて雑司ヶ谷の墓地に往った。葬式が終ると、何時の間にか車にのせられて綱島家に往った。梁川君に親しい人が集って居て、晩餐の饗があった。西田君、小田君、中桐君、水谷君等面識の人もあり、識らない方も多かった。
新宿で電車を下りた。夜が深けて居る。雨は止んだが、路は田圃の様だ。彼は提灯もつけず、更らに路を択ばず、ザブ/\泥水を渉って帰った。新宿から一里半も来た頃、真闇な藪陰で真黒な人影に行合うた。彼方はずうと寄って来て、顔をすりつける様にして彼を覗く。彼は肝を冷やした。
「君は誰だ?」
先方から声をかけた。彼は住所姓名を名乗った。而して「貴君は?」ときいた。
「刑事です。大分晩く御帰りですな」
八幡近くまで帰って来ると、提灯ともして二三人下りて来た。彼の影を見て、提灯はとまったが、透かして見て「福富さんだよ」と驚いた様な声をして行き過ぎた。此は八幡山の人々であった。先日八幡山及粕谷の若者と烏山の若者の間に喧嘩があって、怪我人なぞ出来た。其のあとがいまだにごたごたして居るのだ。
帰ると、一時過ぎて居た。
*