Classiques japonais avec furigana
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みみずのたわこと
みみずのたはこと
徳冨 健次郎
Lisez みみずのたはこと (みみずのたわこと) de 徳冨 健次郎 (とくとみけんじろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 265 437 caractères · 530 écrans
「みみずのたはこと」に関する著者の文章
みゝずのたはこと 黒い眼と茶色の目 ――の引越について――
直ぐ後の方でがさ/\と草が鳴ったと思うたら、夕空に映って大きな黒い影が二つぬうと立って居る。其れは鹿であった。
足の下で、奈良の町の火が美しくつき出した。蜂の群れの唸の様な人声物音が響く。
ぼうン!
麓の方で晩鐘が鳴り出した。其鐘の音に促がさるゝかの如く、鴉が唖と鳴いて、山の暮から野の黄昏へと飛んで行く。
余等は今一度眼を平原に放った。最早日の名残も消えて、眼に入る一切のものは蒼い靄に包まれた。
大和は今暮るゝのである。
「みみずのたはこと」に関する著者の文章
みゝずのたはこと
黒い眼と茶色の目
――の引越について――
新橋堂 鈴助野村さん。
福永書店 一良福永さん。
私の「みみずのたはこと」並に「黒い眼と茶色の目」がこのたび生みの親なる私の同意の下に、野村さんの手から福永さんの手に移って世話をされるについては、悲喜相半ばすと云ったような感があります。
「みみずのたはこと」と云えば服部書店国太郎さんの蒼い顔がまさ/\と其処に見えて来ます。私は最初あの人の為に「みみずのたはこと」を書いたのでした。が、悦んだあの人は書が出て九ヶ月目に消えてしまいました。