Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

みみずのたわこと

みみずのたはこと

徳冨 健次郎

Lisez みみずのたはこと (みみずのたわこと) de 徳冨 健次郎 (とくとみけんじろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 265 437 caractères · 530 écrans

Aozora Bunko

復活百〇八版 「みみずのたはこと」の巻首に

其緑の蔭に大震の日の半日を私共一家が避難した庭の山楓が、三日三夜東京横浜を焼いた焔の色の朱に染めかけた頃、ある日その楓を横に見る客室で、私と福永書店主人の間に左の会話が交わされました。

「先生、復活に着手したいと思いますが、先生は何書からお始めになります?」

「君は何から出したい?」

「『みみずのたはこと』は如何でしょう?」

「『みみず』―『みみず』は好い。みみずは土の福音だ。すべては土からはじまる。『みみずのたはこと』からやろう。」

斯くて『みみずのたはこと』が最初に灰の中から甦る事になりました。

「みみずのたはこと」は私共が東京を去り村の人となってから七年目の大正二年三月に出した土の生活の記録です。書きはじめは明治四十五年の六月、七月には明治天皇の崩御があって明治四十五年は直ぐ今上の大正元年になり、元年が二年になると間もなく本書は出たので、これは私にとって明治大正の過渡を記念の作物となりました。最初服部書店国太郎君の懇請にほだされて書き、後では新橋堂書店野村鈴助君が肩を入れ、「みみずのたはこと」が出て八月目に服部君が亡くなった後は専ら新橋堂の手に扱われ、大正二年から大正九年までの間に百版を重ねました。