Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

みみずのたわこと

みみずのたはこと

徳冨 健次郎

Lisez みみずのたはこと (みみずのたわこと) de 徳冨 健次郎 (とくとみけんじろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 265 437 caractères · 530 écrans

Aozora Bunko

額を撫でると氷の様に冷たいが、地蔵眉の顔は如何にも柔和で清く、心の美しさも偲ばれる。次郎さんをはじめ此家の子女は、皆小柄の色白で、可愛げな、而して品の良い顔をして居る。阿爺は、亡児の枕辺に座って、次郎さんの幼な立の事から臨終前後の事何くれと細かに物語った。勘五郎さんはもと気負肌で、烈しい人、不平の人であったが、子の次郎さんは非常に柔和な愛の塊の様な児であった。次郎さんの小さな時、縁の上から下に居る弟を飛び越し/\しては遊んで居ると、偶飛び損ねて弟を倒し、自分も倒れてしたゝか鼻血を出した。次郎さんは鼻血を滴らしつゝ、弟の泣く方へ走せ寄って吾を忘れて介抱した。父は次郎さんを愛してよく背に負ったが、次郎さんは成丈父の背を弟に譲って自身は歩いた。次郎さんは到る処で可愛がられた。学課の出来も好かった。両三日前の大雪に、次郎さんは外套もなく濡れて牛乳を配達したので、感冒から肺炎となったのである。彼は気分の悪いを我慢して、死ぬる前日迄働いた。死ぬる其朝も、ふら/\する足を踏みしめて、苦学仲間の某の室に往って、其日の牛乳の配達を頼んだりした。病気は早急であった。