Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

みみずのたわこと

みみずのたはこと

徳冨 健次郎

Lisez みみずのたはこと (みみずのたわこと) de 徳冨 健次郎 (とくとみけんじろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 265 437 caractères · 530 écrans

Aozora Bunko

五

おかみはよく此中で蚕に桑をくれたり、大肌ぬぎになって蕎麦粉を挽いたり、破れ障子の内でギッチョンと響をさせて木綿機を織ったり、大きな眼鏡をかけて縁先で襤褸を繕ったりして居た。

五

新村入が村に入ると直ぐ眼についた家が二つあった。一は久さんの家で、今一つは品川堀の側にある店であった。其店には賭博をうつと云う恐い眼をした大酒呑の五十余のおかみさんと、白粉を塗った若い女が居て、若い者がよく酒を飲んで居た。其後大酒呑のおかみさんは頓死して店は潰れ、目ざす家は久さんの家だけになった。己が住む家の歴史を知るにつけ、新村入は彼の前に問題として置かれた久さんの家を如何にす可きかと思い煩うた。色々の「我」が寄って形成して居る彼家は、云わば大きな腫物である。彼は眼の前に臭い膿のだら/\流れ出る大きな腫物を見た。然し彼は刀を下す力が無い。彼は久しく機会を待った。

ある夏の夕、彼は南向きの縁に座って居た。彼の眼の前には蝙蝠色の夕闇が広がって居た。其闇を見るともなく見て居ると、闇の中から湧いた様に黒い影がすうと寄って来た。ランプの光の射す処まで来ると、其れは久さんのおかみであった。