Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

よっつのみやこ

四つの都

織田 作之助

Lisez 四つの都 (よっつのみやこ) de 織田 作之助 (おださくのすけ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 31 005 caractères · 62 écrans

Aozora Bunko

書き物をしていた江藤医学士が庄平を見つける。

(江藤は万年筆を体温計のようにしきりに振る癖がある)

江藤「よう」

庄平「よう」

江藤「何時帰ったい?」

庄平「一昨日。いま大橋先生に会うて来た、これを読めといわれてね」

江藤(その本の背文字を見て)「こんな方面に興味を持ち出したの?(頁を繰りながら)虚弱児童の錬成、なるほどね、しかし君は耳鼻科だったんだろう?」

庄平「野戦病院じゃ耳鼻科も内科もないよ、八百屋だ、あらゆる科はやったね、やらなかったのは、えゝと、えゝと(考えて)……つまり、戦争は医学を進歩させるって訳だ」

江藤「医学も進歩させたが、君自身も進歩……というより、変ってしまったようだね」

庄平(顔を撫でて)「どこか変ったかね」

江藤「早い話が、昔の君は専門以外の虚弱児童の錬成なんて事は考えなかったからね、君は小説本ばかし読んでた」

庄平(いきなり早口に喋り出す)「いや、それだよ。医者の不養生っていうがね、僕は子供の頃からハシカ以外の病気をした事はない、強いてほかに病気だといえば、そゝっかしい位なもんだといふ訳で、つまり僕は健康に育って来た、それだけに弱い子供の事を考えると、痛々しくてならない……という事をマライで原住民の子供を診察している時、ふと感じたのでね、こりゃ一つ内地へ帰ったら、日本の虚弱児童のために大いにその錬成