Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

がくせいものがたり

楽聖物語

野村 あらえびす

Lisez 楽聖物語 (がくせいものがたり) de 野村 あらえびす (のむらあらえびす) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 193 667 caractères · 381 écrans

Aozora Bunko

二人は石炭のない冬の夜を、踊りあかして辛くも寒さを紛らせることさえあった。モーツァルトはしばしば窮乏のドン底に追いやられ、音楽時計のためにアダジオを書き、数フロリンの金のためにソナタを書いた。そして、「俺は金が欲しいから作曲する。食わなきゃならないからな」と自暴なことを言ったりした。

その疾苦のうちに沈湎しながらも、モーツァルトは、妻のコンスタンツェと友人達を愛し続けた。「最も真実な友は貧しい人達だ。富める人達はほとんど友情を知らない」――これはモーツァルトの逆境にも貧苦にもめげない愛の言葉の一つであった。

ベートーヴェンは「金のために書かない」と豪語し、モーツァルトは「金が欲しいから書く」と言った。その言葉は全く正反対で、ベートーヴェンの潔よさに比べて、モーツァルトの心事を疑うものがあるかも知れない。が、それは大変な間違いである。後世の批評者達はベートーヴェンにはやや虚勢と見得があり、モーツァルトには、偽悪的な自暴な調子があることを洞察しなければならない。モーツァルトの邪念のない玲瓏たる音楽を聴いて、誰がいったいモーツァルトが金のために書いたと思う者があるだろう。