Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
かせいへいだん
火星兵団
海野 十三
Lisez 火星兵団 (かせいへいだん) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 307 889 caractères · 618 écrans
そうして、しばらくピントを直していたが、そのうちに、大きな声をあげた。
「おや、これはめずらしいものにお目にかかるぞ」
新田先生は、博士のうしろから、
「博士、そこに見えている、動く物体は、一体何でしょうか」
と、せきこんで質問の矢を放った。
「これかい。これは宇宙艦さ」
博士は、それを宇宙艦と呼んだ。
怪人丸木は、それを火星のボートと言ったのである。
新田先生は、口の中で、
(なに、宇宙艦! 宇宙艦とは?)
と、くりかえした。宇宙を走るから、宇宙艦というのであろうか。
博士は、望遠鏡に食いついたようになって、しきりにその宇宙艦のあとを目でおいかけている。
「おお、まちがいなく宇宙艦だ」
「博士、宇宙艦というのは何ですか」
「宇宙艦は何だと聞くのかね。宇宙艦は、わしの友人が、一度報告書に書いたことがあった。しかし、誰もその友人の報告書を信用しなかったし、その友人はまもなく急死してしまったのだよ。結局、その友人は、脳に異状があったため、ありもしないそんな変なものを見たように、報告したのであろうということだった。わしも、正直に言えば、その友人が、変になっていたのだと思っていた。