Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

かせいへいだん

火星兵団

海野 十三

Lisez 火星兵団 (かせいへいだん) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 307 889 caractères · 618 écrans

Aozora Bunko

43 寄生藻

もう一人の仲間の火星人も、気づかれがしたものか、そのそばで大きな瞼を重そうにぱちぱちしていたが、これもまた、うつらうつらと眠りについてしまった。

急にあたりは、しんとしてしまった。地底には、博士と新田先生とが、じっと向きあっていた。師と門下生とが、ひさかたぶりに水いらずで向きあっているのであった。博士の心はどうか知らないが、新田先生の胸中には、これまでのいろいろなことが思い出されて、いたいくらいだった。

だが、先生はいつまでも、めめしくはなかった。地球の壊滅は、もう間近にせまっているのである。めめしく涙ぐんでいる時ではない。

「博士、この火星人たちは、どうしてここにいるのですか」

と、先生は質問の矢を博士に向けて放った。

「ああ、この二人のことかね」

博士は、長くのびて、額に落ちかかる白い髪をかき上げながら、先生の方を向いた。

「この二人は、ずっと前わしが火星に行った時、助けて連れて来てやった火星人なんだ」

「え? 博士は火星へ行かれたことがあるのですか」

先生は、びっくりして尋ねた。

「おや、そのことはまだ話をしてなかったかね」

「それはうそです。博士は、人間の力では火星へ行けないと言われたことが、あったではありませんか」