Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
かせいへいだん
火星兵団
海野 十三
Lisez 火星兵団 (かせいへいだん) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 307 889 caractères · 618 écrans
71 硝煙の岡
「困ったなあ。さっきは、こっちの方からやって来たように思うが……」
千二は足にまかせてどんどん走った。
わずかの心おぼえが、彼をうまくみちびいて、どうやら元の海岸が見えだしたときには、おどりあがってよろこんだ。
「ああ、よかった」
千二はカリン岬を前にして、海岸に立ってあたりを見まわした。
「おや、博士は? 先生は? どこへいったか、まだ見えない」
浜はがらんとしていた。
博士のすがたも見えなければ、新田先生もいない。そればかりか、大空艇さえ見えないのであった。
「先生! 博士!」
千二は大きなこえをだして、いくどもよんでみた。
だが、千二のこえは、こだまとなって、かえって来るばかり。
千二はちょっとよわった。
「どうしたらいいだろう」
そのとき、千二のあたまに思いうかんだことがあった。このカリン岬の下に、秘密の洞窟があることを思い出したのであった。
「ひょっとすると、博士たちは、そこにいるのではなかろうか」
そう思った千二は、なんとかしてそこへはいってみようと思い、洞窟への入口をさがしはじめた。
カリン岬の下の洞窟へは、どこから、はいったらいいのであろうか。