Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
かせいへいだん
火星兵団
海野 十三
Lisez 火星兵団 (かせいへいだん) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 307 889 caractères · 618 écrans
驚いたのは新田先生だ。下手をすれば、どうんとピストルのたまぐらい、こっちへ飛んで来るだろうと思っていたのに、意外も意外、その怪物は自分の名を呼んだのであった。
「だ、誰だ!」
新田先生は、どなり返した。
「先生、やっぱり、新田先生だ。僕です、僕です」
僕です、という声とともに、空気穴からかわいい少年の顔が、こっちをのぞいた。
「あっ」
新田先生は、思いがけない驚きにあって、しばらくは口がきけなかった。
「先生、僕、千二ですよ。ああ新田先生だ。よかった、よかった」
新田先生は、空気穴の方へ手をさしのばして、
「ああ、千二君だ。ほんとうに千二君だよ。どうして、こんなところへ……」
と、言ってから気がつき、
「さあ、早く、こっちへ出て来たまえ!」
空気穴から千二少年がはい出して来た。
「おお、千二君。よくまあ……」
「先生!」
二人は、思わず抱きあって、涙にむせんだ。
「先生は、どうしてこんなところに、いらっしゃるんです」
「ああ、これには、わけがある。要するに、君を助けたいためと、もう一つは、もっと大きなものを助けたいためだ」
「もっと大きいものって何ですか」
「それはね――」