Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

かせいへいだん

火星兵団

海野 十三

Lisez 火星兵団 (かせいへいだん) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 307 889 caractères · 618 écrans

Aozora Bunko

「おい君。この辺で、子供を見かけなかったか」

と、声をかけた。

「なに、子供?」

佐々は、顔を上げたが、けげんな顔。

とつぜん呼びかけられて佐々刑事はちょっと面くらった。

「子供って、何のことだね」

と、佐々は問いかえしながら、相手の顔を見た。

相手は、制服すがたの警官だった。帽子をまぶかにかぶって、その帽子の庇から、こっちをじっと見ている。しかし、佐々刑事は、そのような顔の警官に始めて会う。芝警察署あたりから応援に来た警官だと、佐々は思った。

「子供だ。この辺で、子供を見なかったかね。その子供は、死んでいたかも知れない。子供の足跡でもいい。君知っていたら、教えてくれたまえ」

その警官は、つかえながら、そんなことを言った。

「さあ、僕は、何も見かけなかったよ」

相手の様子が、何だか変である。よく見ると、その警官は、あごからのどへかけて、白い繃帯をまいているのであった。

「君、どうしたんだ、その繃帯は?」

と言って、佐々は、すこし失敬かなとは思ったが、懐中電灯を相手ののどに向けた。

すると、相手はびっくりして、

「な、何をする!」

と叫んで、横にとびのいた。

「やあ、失敬失敬。