Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
かせいへいだん
火星兵団
海野 十三
Lisez 火星兵団 (かせいへいだん) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 307 889 caractères · 618 écrans
すると、どうかした拍子に、その青いむちのようなものが、ほんのわずかではあったけれど、半殺しの蛇のように、ぴくぴくと動いた。そうして先の方がくるると円く輪になった。
「ほう、こいつは大発見だ!」
博士は、熱心を面にあらわして、なおもさかんに指先でいじりまわしたが、一度蛇のように動いた後は、二度とそんなに動かなくなった。
大江山課長は、さっきから博士のじゃまをしないようにと思い、さしひかえていたが、もうがまんが出来なくなって、
「博士、その珍品は一体、何に使うものだかおわかりですか」
と、せきこんで聞けば、博士は無言で、首を左右にふるばかりだった。
「博士、なぜ教えて下さらないのですか。博士には、おわかりになっているはずだと思うのに……」
大江山課長の言葉に、博士は、はじめてそのむちのようなものから目を上げ、
「わしにも、さっぱりわからないのだ。わしはこれを研究してみたいと思う。どうだろう、これをもらって行っていいかね」
「いえ、それはだめです。持って行ってはいけません」
大江山課長は、博士の手からその青いむちのようなものを、うばうように受取って、すぐさま箱の中に入れてしまった。