Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

かせいへいだん

火星兵団

海野 十三

Lisez 火星兵団 (かせいへいだん) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 307 889 caractères · 618 écrans

Aozora Bunko

「博士が部屋から姿を消したのは、何時のことかね」

と、大江山課長は、たずねた。

「それは、わかりませんよ。あの邸内には、博士一人が住んでいるだけなんですから、誰も知らないのです」

「ふむ、博士は一人で暮しているのか。じゃあ、食事などは、どうするのだろうか」

「食事は、外に食べにいったり、または、パンなどを買いためておいて、それを出して食べているらしいんですよ。私がさっきいった時も、包紙から、パンが顔を半分出していました」

博士は、よほどの変り者である。

「でも一日のうちには、誰か博士邸をたずねて来る者がありそうなものだ。たとえば、ガスのメートルを見るために、ガス会社の人が来るとか、洗濯物の御用聞がやって来るとか、そんな者が、ありそうではないか」

「さあ、どうですかな。今後の調べを待つほかはありませんね」

「ふうん、そいつは弱ったね」

と、課長は眉の間に、しわをよせて、考えこんだ。

「どうしますか。ラジオ自動車隊へ、すぐ手配をしてはどうですか」

「いや、そんなことはしない方がいい。おい佐々。君、案内してくれ。僕がいって、一つよく、調べてみよう」

「えっ、課長と私と二人きりで……」