Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

かせいへいだん

火星兵団

海野 十三

Lisez 火星兵団 (かせいへいだん) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 307 889 caractères · 618 écrans

Aozora Bunko

「へんなものが、火星人の胴から出たんだそうだ。あれは皆、ぼくたちのだから、あの犬からうばい返せ!」

そこで、小学生の一団は、大きな犬――それは多分、グレートデーンと言う種類の犬だと思われた――その大きな犬のあとを追いかけた。だが、犬はどこへ逃げこんでしまったか、なかなか行方は知れなかった。犬のくわえて行ったあの不思議なゴムだこの正体も、結局、何が何だかわからなくなった。ただ、人々の記憶に残ったのは、火星人の胴がこわれたこと、そうして胴中から、へんなゴムだこみたいなものが飛出したこと――この二つだった。

大きな犬がくわえていったゴムだこみたいなものは、その後どうなったか、誰も知らない。

その時の小学生たちは、そのゴムだこのことなどがあきらめきれず、いつもそのことを話し合う。

「あのゴムだこは、どうしたんだろうね」

「ああ、あのゴムだこをくわえていったの、大きな犬だね」

「グレートデーンという犬だろう、あの犬は」

「うん。そんなことは、どうでもいいんだ。僕はあの犬をきのう見たよ」

「えっ、見たかい、それでどうしたの。ゴムだこをくわえていなかったかい」

「だめだめ。