Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

かせいへいだん

火星兵団

海野 十三

Lisez 火星兵団 (かせいへいだん) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 307 889 caractères · 618 écrans

Aozora Bunko

が、急にがっかりした様子で、

「いやいや、だめだ。蟻田博士でないと、私たちの取扱い方がわからない。せっかくだが、あなたでは、だめですよ」

そう言って、怪物はしおれてしまった。

「何、わけがないじゃないか。私は、この檻を破って君たちを出してあげよう」

そう言って先生は、そばに落ちていた鉄の棒を拾いあげると、檻の弱そうなところを打とうとした。

「ま、待った、待った」

と、怪物は叫んだ。

「えっ」

「そんなもので打っては、減圧幕に穴があいて、こわれてしまう。減圧幕に穴があけば、私たちは、一ぺんに死んでしまう」

と、怪物たちは、声をそろえて、新田先生が鉄の棒をふりおろすのをとめた。

「ええっ、その減圧幕とは、どんなもの?」

いきなり減圧幕というのが、とび出して来たので、先生は面くらった。

「減圧幕というのは――つまり、私たちの体を、まもってくれているすきとおった幕だ。地球の空気は、たいへん濃いのだ。私たちは地球の空気の中に、そのままはいることは出来ない。強い空気の圧力のため押しつぶされて、小さくなって死んでしまうのだ」

怪物は自分の体の秘密について、不思議なことを語り出した。