Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

かせいへいだん

火星兵団

海野 十三

Lisez 火星兵団 (かせいへいだん) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 307 889 caractères · 618 écrans

Aozora Bunko

はたしてそのおくの部屋には、何があったであろうか?

(早くしないと、もう見えなくなるぞ)

と、蟻田博士は、奥の部屋から新田先生をよぶ。一体何が見えるというのであろうかと、先生は、丸窓のような形をした入口をくぐって、博士のそばへ近よった。

室内は暗かった。暗室なのだ。

ただ、標示灯のあかりが、ぼんやりと機械の一部を照らしていた。それはのぞき眼鏡のようなものであった。博士の手が、そのあかりの中にあらわれて、のぞき眼鏡のようなものを指す。

「おい、新田。この中をのぞいて見ろ」

蟻田博士の声だ。姿は見えないが、声だけ聞える。うすきみがわるい。

先生は、博士の手が指さすのぞき眼鏡のようなものに、目を近づけた。

「右の横につまみがある。それを廻して、焦点を合わせるのだ」

先生は、そののぞき眼鏡の奥に、何だか、ななめになった光り物をみとめた。しかしそれは何であるかわからないので、右手の指でつまみをさぐって廻してみた。

すると、その光り物はだんだんはっきりして来た。

「ほう、これは彗星だ!」

と、先生は思わず、おどろきを声に出してさけんだ。

「そうだとも、もちろん彗星だ」