Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

かせいへいだん

火星兵団

海野 十三

Lisez 火星兵団 (かせいへいだん) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 307 889 caractères · 618 écrans

Aozora Bunko

47 ピート大尉

「わが火星兵団は、たいへん優勢であります。この分ではモロー彗星に衝突する日までに、地球をすっかり占領してしまうことが出来ると思います」

と、丸木は火星に向けて放送をした。彼はもう地球を、すっかり自分の手におさめてしまったつもりでいる。

「マルキ総兵団長!」

と、アメリカ上陸兵団から、電話がかかって来る。

「どうしたのかね」

「ただ今、当地からロケットが一台飛出しました」

「ふん、それは人間が乗っているロケットかね」

「そうであります。アメリカ一流の飛行士ピート大尉が乗りこんでいるのです。そのロケットは、火星に向けてとんでいるものと思われますが、すでにもう成層圏を通り越して、ぐんぐんとまっくらな宇宙に光の尾を引いて走っていきます」

「そうか。では、こっちからも見えるじゃろう。よろしい」

丸木は電話を切ると、火星の宇宙艇の中にはいって、ラジオの箱のようなものの前に腰をかけた。

その機械には、たくさんの目盛盤がついていたが、丸木はそれを器用な手つきでまわした。そのうちに、ぱっと緑色の電灯が光り出したと思うと、とたんにそのラジオの箱のようなものの真中に、映画のようなものがうつり出した。