Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

かせいへいだん

火星兵団

海野 十三

Lisez 火星兵団 (かせいへいだん) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 307 889 caractères · 618 écrans

Aozora Bunko

「うむ、たしかに、にげるつもりだ。――おい、新田、撃方やめ。今よりわが大空艇は、丸木艇を追いかける。速度をあげるから、すこし気もちがわるくなるかもしれん。みな、しんぼうするのだぜ」

「はい。しんぼうします」

先生と千二は声を合わせて、答えたのであった。

「よろしいな。では追撃にうつる」

博士は、そう言うと、エンジンの速度をあげた。ぐぐうっと、三人のからだは、うしろへ吹きとばされるように感じた。そうして気味がわるい頭痛がして、汗が出た。大空艇は、急に速度をはやめたのである。

「にげる、にげる。丸木艇は、だんだん地球からとおざかっていくぞ」

博士は、丸木艇の航跡を測りながら、宇宙図のうえに、鉛筆でしるしをつけていく。

「地球から、とおざかっていくと言いますと、火星へ戻るつもりですかな」

と、先生が尋ねた。

「さあ。もうすこし、丸木艇の行方を見ていなければ、たしかなことは言えないが……」

「博士、さっき丸木艇が、だいぶん大きく見えだしましたが、今また、ずんずん小さくなって行きますよ」

千二が、注意した。

「うむ、そうか。丸木艇は、またにげ足を、はやめたんだな。いや、負けてはいないぞ」