Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しゅくず

現代日本文学館8 徳田秋声

徳田 秋声

Lisez 現代日本文学館8 徳田秋声 (しゅくず) de 徳田 秋声 (とくだしゅうせい) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 327 364 caractères · 638 écrans

Aozora Bunko

「お前これちょっと卸しておくれ、巣鴨まで行って来て肩が凝ってしまった。」

そう言って脊なかを出され、銀子は少し伸びあがるようにして、赤ん坊を抱き取った。

「色黒いわね。いつ産まれたの。」

「お前んところのお母さんが亡くなるちょっと前だよ。」

赤ん坊は眠り足らず、銀子の膝で泣面をかき、ぐずぐず鼻を鳴らし口を歪めているので、銀子も面白く、どの赤ん坊もこうだったと、思い出すのだった。

「よし、よし。」

銀子は無器用に抱きかかえ、起ちあがって揺すってやったが、いよいよ渋面作り泣き出した。

「何だ、お前姉さんに抱っこして……。さあ、おっぱいやろう。腹がすいてるだろう。」

母はそう言って赤児を抱き取り、黝ずんだ乳首を含ませながら、お産の話をしはじめた。銀子の時は産み落とすまで母は働き、いざ陣痛が来たとなると、産婆を呼びに行く間もなく、泡を喰った父が湯を沸かすのも待たなかった。次ぎもその次ぎも……。

「この子お父さん似だわ。」

「誰に似たか知らないけれど、この子は目が変だよ。ほかの子は一人もこんな目じゃなかったよ、みんな赤ん坊の時から蒼々した大きい目だったよ。この子の目だけは何だか雲がかかったようではっきりしないよ。