Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しゅくず
現代日本文学館8 徳田秋声
徳田 秋声
Lisez 現代日本文学館8 徳田秋声 (しゅくず) de 徳田 秋声 (とくだしゅうせい) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 327 364 caractères · 638 écrans
葉子が黒須に追い縋って、この破綻を縫い合わせに行ったことを想像しながら。
ある日庸三は、小夜子の家の、水に臨んだ部屋の一つで、ある大新聞の社会面記者と会談していた。
最近の葉子の事件について、記者の葉村氏はその前にも会見を申し込んで来たのであったが、迂濶な口を利いて、彼女の結婚に支障を来たすようなことがあってはと、遠のいていれば、そんなことも思われて、わざと断わったのであった。葉村氏の庸三と葉子に対する態度はいつも真面目で自然であった。興味的に掘じくるとか、揶揄的に皮肉くるとかいう種類ではなかった。その日も一応電話をかけて、庸三の意嚮を確かめてからやって来たのであった。
「もし先生がお差支えないようでしたら。」
「そうですね。今ならお話ししてもいいかと思うんですけど。」
葉村氏の姿を玄関口に見ると、帳場で小夜子と話していた庸三は、立ち上がって自身案内した。モダアンな葉村氏の質問はデリケートであったが、古い感覚の庸三は、大人ぶった子供っぽいものでしかなかった。
「どうでしょう、今度の事件は巧く行くでしょうか。先生のお見透しは?」
「そうですね。僕にもわからないんですが、巧く行くようにと思っています。