Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

くろだじょすい

黒田如水

吉川 英治

Lisez 黒田如水 (くろだじょすい) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 163 639 caractères · 325 écrans

Aozora Bunko

「よく心得ました。……さは申せ、京あたりまでは、敵地にひとしい中を、ただおひとりでは、何ぞの場合に」

「いや、どう要心いたしたところで、殺られるときは遁がれ難いし、また天命のつきぬときは、いかなる難に陥ろうとも、そう易々終るものではない」

「ご幼時からのご気性。ましてそれまでのお覚悟とあれば、御意をお曲げあそばすこともございますまい。――が、万が一にも、途中、危うしとお察しなされましたら、摂津の伊丹に、これの兄が……」

と、傍らに茶を注いでいるお菊を眼でさして、

「義理の仲ではございますが、これの兄にあたる者が、白銀屋(金銀細工師)新七と申しまして、小やかな家を構えておりまするので、そこへお身を隠すなり、また何なりと仰せつけ下さいますれば、身を粉にくだいても、きっと、このおやじに代るだけのご奉公はいたしましょう」

「ウム、伊丹の白銀屋という家か。ひょっとして世話をかけるかも知れぬ。覚えておこう」

と、官兵衛は、お菊のさし出した茶を一喫して、

「湯漬を一碗食べておきたいな。舟にのる前に」

「むすめ。何ぞお支度してさしあげい。わしはその間に、浜へ行って、確かな男と舟を雇うて来るから」