Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
くろだじょすい
黒田如水
吉川 英治
Lisez 黒田如水 (くろだじょすい) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 163 639 caractères · 325 écrans
城なき又坊
一
――まず、荒木も潰え、その荒木をすら、毛利が捨てて見殺しにしたではないかと、あきらかに利害成敗を諭して、説き伏せて参りまする」
「さあ。まる二年も、頑張った敵、そのような口舌だけではどうかな……?」
「何か、お心許なく思し召される点がありましょうか」
「あるなあ」
「どういう点が」
「また、智者が智に囚われて、伊丹の城の二の舞をせねばよいがと思う」
「ははは。その事は、誰よりもてまえが懲りていることです。このたびは、ご懸念には及びませぬ。――何となれば、老臣の後藤将監、小森与三左衛門など、すでにそれがしとの意見の一致を見、ある少数だけの犠牲を以て、全城の将士を助けたいものと、彼から希っていることでありますから」
官兵衛の言は自信にみちていた。
城なき又坊
一
次の日、官兵衛は、軍使として敵の三木城へ赴いた。
今なお足の傷手は癒えないので、歩行のときは甚だしい跛行をひく。(これは痼疾となって生涯の不具となった)――で、彼は、栗山善助に命じて、軽敏に乗用できる陣輿を製らせておいた。その日はそれに乗って、敵中へ使いしたのである。
彼の陣輿は、彼の工夫を多分に取り入れた物だった。