Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
くろだじょすい
黒田如水
吉川 英治
Lisez 黒田如水 (くろだじょすい) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 163 639 caractères · 325 écrans
いつも反対の立場に立つ宿老たちまで、
「官兵衛どののご心中は察し入るが、そうしていただければ」
と、一致していった。およそ評議を開いて、こんなに快く即決を見たのは、この御着城のうちでは今日が初めてであったと、官兵衛は苦笑を覚えた。
だが、官兵衛もさる者である。唯々としてすぐには質子も出さなかった。以来、秀吉との間に幾度か書簡の往復を見た。もちろん即刻ご西下の言質をとる為である。秀吉からの手紙はいつも情誼と誠意をこめて、
(――自分もそれは急いでおる。君前への進言にも絶えず努め、為に、信長公の御意もようやく決して来られたかに窺われる。この際に、質子を送られればなお効を大きくしよう。ただ案じられるのは、この際にも、しきりと敵側の流言離間が行われているらしい。足下の磐石の如きご心底こそわれらの最も恃むところである)
と、述べ、またある時の一通には、
其方儀は、われらの弟小一郎(羽柴秀長)同然に、心易く存じ候あひだ、何事をば皆々申すとも、其方と直談もて、是非御さばきある可く候
とまで書いてあった。
(弟だ。其方は、おれの弟小一郎も同然に思っている)
秀吉の官兵衛に対する態度は、いつかそうなっていた。