Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

かんかんむしはうたう

かんかん虫は唄う

吉川 英治

Lisez かんかん虫は唄う (かんかんむしはうたう) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 91 006 caractères · 182 écrans

Aozora Bunko

れた上にふン捕まってしまったそうです」

「ははは、そいつアよかった。さんざん、金時計を鵜に呑ませておいて、一網に、吐き出させるなんて、警察も抜け目がない」

「しかし、いったいそんな高価な金属品を、どうして、あんな河の中へ捨てたのだろう。まさか、金持の道楽じゃあるまいがね」

「それが、疑問なんですよ」

お光が、卓へ勘定をならべたので、トム公は、満腹のバンドをゆるめながら、外へ出た。

そして、お光を待っていると、彼女は、紙入れからべつにして来たらしい一円紙幣を、トム公の手ににぎらせて、

「あばよ」

と、元の道へ戻りかけた。

「お光さん、どこへ?」

「心配だから、もういちど、倶楽部へ帰ってみようと思うのさ」

「心配って、何が」

お光は、往来を見まわしながら、トム公のそばへ寄ってささやいた。

「ことによると、李鴻章が、首を縊るかも知れない」

「? ……」

トム公には、分らなかった。

「どうして?」

「今、話していたろう、河から金時計が湧くっていう話。……あれはネ李鴻章が、この夏、密輸入をして一儲けしようとして失策ったしろものなんだよ」

「ヘエ」

「おまえだって、聞いてるだろう」

「話は聞いてるけれど、どうして河の中へなんぞ、捨てちまッたんだろう」