Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

みみずのたわこと

みみずのたはこと

徳冨 健次郎

Lisez みみずのたはこと (みみずのたわこと) de 徳冨 健次郎 (とくとみけんじろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 265 437 caractères · 530 écrans

Aozora Bunko

橋の下手には、青石峨々たる岬角が、橋の袂から斜に川の方へ十五六間突出て居る。余は一人尖った巌角を踏み、荊棘を分け、岬の突端に往った。岩間には其処此処水溜があり、紅葉した蔓草が岩に搦んで居る。出鼻に立って眺める。川向う一帯、直立三四百尺もあろうかと思わるゝ雑木山が、水際から屏風を立てた様に聳えて居る。其中腹を少しばかり切り拓いて、こゝに停車場が取りついて居る。檣の様な支柱を水際の崖から隙間もなく並べ立てゝ、其上に停車場は片側乗って居るのである。停車場の右も左も隧道になって居る。汽車が百足の様に隧道を這い出して来て、此停車場に一息つくかと思うと、またぞろぞろ這い出して、今度は反対の方に黒く見えて居る隧道の孔に吸わるゝ様に入って行く。向う一帯の雑木山は、秋まだ浅くして、見る可き色もない。眼は終に川に落ちる。丁余の上流では白波の瀬をなして騒いだ石狩川も、こゝでは深い青黝い色をなして、其処此処に小さな渦を巻き/\彼吊橋の下を音もなく流れて来て、一部は橋の袂から突出た巌に礙げられてこゝに淵を湛え、余の水は其まゝ押流して、余が立って居る岬角を摩って、また下手対岸の蒼黒い巌壁にぶつかると、全川の水は捩じ曲げられた様に左に折れて、また滔々と流して行く。