Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
かせいへいだん
火星兵団
海野 十三
Lisez 火星兵団 (かせいへいだん) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 307 889 caractères · 618 écrans
雨のおかげで地面が白く見え、彼のすぐ近くに、大きな鉄管が転がっているのが眼についた。彼は雨にぬれないようにと思って、元気を出してその中へはいこんだ。
その時であった。ずしんと、はげしい地響きがしたのは!
ずしん!
たいへんな地響きだった。
千二のはいこんでいた大きな鉄管が、まるでゴム毬のように飛びあがったような気がしたくらいの、はげしい地響きだった。
はじめは、地震だとばかり思っていた。
が、つづいて何度もずしんずしんと地響きがつづくので、地震ではないことがわかった。
千二は、そのころ、もう立上る元気もなくて、鉄管の中で死んだようになって横たわっていた。
その時、彼は、何だか話声を聞いたように思った。どこでしゃべっているのか知らないが、さまで遠くではない。
話声のようでもあり、また数匹の獣が低くうなりあっているようでもあった。
ひゅう、ひゅう、ひゅう。
ぷくぷく、ぷくぷく。
そんな風にも、千二の耳に聞えた。そんな風に聞えるのは、彼の気分が悪いせいだとばかり思っていた。
そのうちに、その話声は急に声高になった。
「何を言っているのだろうか。あれは誰だろうか」