Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

かせいへいだん

火星兵団

海野 十三

Lisez 火星兵団 (かせいへいだん) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 307 889 caractères · 618 écrans

Aozora Bunko

脚立のような形をしたその西洋梯子を、新田先生は、秘密室へかつぎこんだ。そうして柱時計の下においた。ちょうど、ほどよい高さであった。

「先生、僕、梯子をおさえていますよ」

「そうかね、じゃあ、先生はのぼってみるよ」

新田先生は、梯子をのぼった。

先生は、時計の扉を開いてマッチをつけると、その光をたよりに中をのぞきこんだ。

「先生、何か、かわったものが、見つかりましたか」

「そうだね。時計の中には、ラジオの受信機のように、電線が、ごたごたと引張りまわしてあるよ。しかし、この電線は、何のためにあるんだか、どうもよくわからない」

「先生、四時が鳴らないわけは、わかりましたか」

「うん、今それをしらべているところだが、ええと、この歯車が、時計を鳴らす時にまわる歯車だ。すると――」

先生は、また新しいマッチをつけて、時計の中をのぞきこんだ。

「――べつに、かわったことはないようだ。三時も四時も、ちゃんと鳴るはずだがなあ」

「四時は鳴るように、なっていますか」

「そうだよ、千二君、今、鳴らしてみよう。聞いていたまえ」

新田先生は、時計の中へ指を入れて、歯車のかぎを引張った。

ぼうん、ぼうん、ぼうん、ぼうん。