Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

かせいへいだん

火星兵団

海野 十三

Lisez 火星兵団 (かせいへいだん) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 307 889 caractères · 618 écrans

Aozora Bunko

低気圧がやって来たようなものだ。

これには、さすがの課長も困ってしまった。が、ふと思いついた一策!

「蟻田博士。あなたに、おもしろいものをごらんに入れましょう」

博士は、おこってしまって、席を立ちかけたところだった。そこへ、とつぜん課長から声をかけられたのだった。

「おもしろいものを見せるって?」

博士は、その言葉にすいつけられたように、後へかえりかけたが、

「いや、もうその手には乗らないぞ。わしは、もう君たちとは会わんつもりだ」

課長は、博士の言葉にはかまわないで、後にあった金庫をあけて、一つの長い箱を持出した。

「博士、さあ見て下さい。これは、火星の生物が落していったものです。一体、これは何だと思いますか」

課長が箱の中から取出したものは、いつか千葉の湖畔でひろって来た不可解な、むちのようなものだった。課長には、それが何であるか見当がつかなかった。また、課員に見せて智慧をしぼらせたがやはりわけがわからない。

仕方がないので、それを、鑑定してもらうため大学へ送ったが、あいにくその方の先生が旅行中で、鑑定が出来ないことがわかったので、ふたたび課長のところへもどって来たものだった。