Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

かせいへいだん

火星兵団

海野 十三

Lisez 火星兵団 (かせいへいだん) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 307 889 caractères · 618 écrans

Aozora Bunko

「よくわしの顔を見たまえ。へんな仮装のお面をかぶっているが、わしだということが、わかるだろう。何しろ、こんな竹ぼらのような声を出す人間が、世間にそうたくさんあるものかね」

「ああなるほど、佐々さんだ。あっ、佐々さん、あなたはよくまあ、こんなところへ……」

と、新田先生は、喜びのあまり、佐々の手に、すがりついた。

「どうしてあなたは、丸木に変装したりなんかして、こんなところへ忍びこんだのですか」

と、新田先生は佐々に尋ねた。もちろん、大方そのわけは、察しがついてはいたが……。

「わしの任務かね」

と、佐々刑事は、仮装のお面をぬいで上にあげ、

「わしの任務については、くわしく言うことは、許されていないさ。大江山捜査課長にでも聞いてもらうんだね。しかし新田先生。わしは重大使命を帯びて、こうして火星人に近づいているんだ。わしは今、命がけで仕事をやっているんだ」

先生はうなずいた。なるほど、単身火星人の群に飛びこむなんて、命がけの仕事でなくて何であろうか。

「それで、その仕事と言うのは……」

「それはやっぱり、あまりしゃべれないけれど、とにかく先生、今夜これから、大変なことが起るよ」