Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

かせいへいだん

火星兵団

海野 十三

Lisez 火星兵団 (かせいへいだん) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 307 889 caractères · 618 écrans

Aozora Bunko

さっそく電話を東京へ申し込んだが、急ぐ時は、意地の悪いものでなかなか通じない。

それでも午前九時ごろになって、やっと、旅館の電話は警視庁へつながった。

新田先生は、久しぶりに、大江山捜査課長の声を聞いた。

課長は、新田先生の声が、直ぐにわかった。

「やあ、新田先生。あなたは、もう東京へ帰って来られたんですか」

と、電話に出て来た大江山課長は驚いていた。そうでもあろう、新田先生にしたところが、あの掛矢温泉につかって、病後の体をゆっくり丈夫にしたいと思っていたのであるが、はからずも、地獄沢の上の怪火に引きよせられ、火星兵団にぶつかったればこそ、こうして早く東京へ舞いもどらねばならなくなって来たのだから。

「大江山さん。私は、火星兵団にあいましたよ。命からがら逃げもどって来たところです」

「なに、火星兵団?」

「課長は御存じないのですか、甲州の山の奥に、火星兵団が、いわゆる火星のボートに乗って着陸したことを」

「それが、火星兵団ですかね。こっちにはそんな報告は来ていないが、昨夜、山梨県でたいへんあざやかな、流星が見えたという話は聞いていますがね」

「昨夜なら、それは、きっと火星兵団のことに違いありません。