Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
かせいへいだん
火星兵団
海野 十三
Lisez 火星兵団 (かせいへいだん) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 307 889 caractères · 618 écrans
陸橋の下はすべりのいい、アスファルトの斜面の道だった。だから、火星人の胴はその上をころころと坂下の方へころげ、だんだんと勢いが早くなって行った。
「うわあい。火星人待て!」
「火星人じゃないよ、火星人の胴中待て!」
「わっ、胴中め、ころがって行くので、早い早い。そら、もっとヘビーをかけて追いかけなくっちゃ……」
と、小学生たちは、わなの綱をそこにほうり出すと、火星人の胴中を一生懸命に追いかけて行った。
胴はゴム毬のようにはずみながら、坂を一気に下った。その時は、もう大変な勢いだった。大きな砲弾が飛んで行くようであった。
坂下の十字路!
そこを火星人の胴が、坂を下りて来た勢いで通り過ぎようとした時、それに交叉する他の道から重戦車が行進して来たので、あっと言う間に、火星人の胴は重戦車に、はね飛ばされてしまった。
ぐわあん。
ひどい音がした。重戦車もかなりの勢いで、そこを通過中だったので、火星人の胴は、一たまりもなくこわれて、戦車の下敷になってしまった。
附近に居合わせた人々は、あまりの突発事件に息をとめて、戦車の下を見まもった。
戦車は通り過ぎた。
そのあとには、瓦のように厚い、そうして瓦のかけらのような青黒い破片が、ばらばらとあたりに散らばっていた。