Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

かせいへいだん

火星兵団

海野 十三

Lisez 火星兵団 (かせいへいだん) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 307 889 caractères · 618 écrans

Aozora Bunko

先生は、そのことを言って望遠鏡から目をはなすと、博士は、

「これから、一日増しに、大きく見えて来るじゃろう。そうして、やがて地球に衝突する一週間ぐらい前になると、モロー彗星の一番太いところは満月ぐらいの大きさになるじゃろう。そのころには、人間のなかで、気の弱い奴らは、そろそろ妙なことを口走るようになるじゃろう」

博士は、気味の悪いことを言った。

「何とかして、地球人類を助けてやる方法はないものですかねえ」

先生は、むだなこととは知りながら、またしても、博士にそれを相談せずにはおられなかった。

「だめじゃ。よほどの奇蹟でもないかぎりは……」

博士の返事は、先生の考えていた通りであった。

二人が、話をしている時、暗中で、五つの赤い電球が、しきりについたり消えたりしはじめた。すると博士は、あわてて立上った。

ぴかぴかぴかと、しきりについたり消えたりする赤い電球は、何を知らせているのであろうか。

蟻田博士は、くらがりでもよく目が見えるらしく、立上ると、何かしきりに機械を廻している様子だ。

がらがら、がらがら。

高声器の中から、雑音が出て来た。空電がはいっているらしい。