Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

かせいへいだん

火星兵団

海野 十三

Lisez 火星兵団 (かせいへいだん) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 307 889 caractères · 618 écrans

Aozora Bunko

新田先生は、博士を起せば、博士はきっと、怒り出し、御きげんを損じてしまって、あとあとのために悪いことを知っていたので、博士をゆり起すことはさしひかえた。

さて、こうして地底において、火星人兄弟も眠り、博士も眠っているところを見ていると、先生はだんだんへんな気持になって来るのであった。何だか、ここは東京ではなくて、火星国の中のような気がするのであった。

その時、先生の頭に、ひらめいたことがあった。

それは外でもない。博士のねむっている中に、さっき宇宙電話をかけて来た佐々刑事をよび出し、話をしてみたい、ということであった。佐々は、きっと地球人類のためになることを、話してくれるにちがいない。

「そうだ、それがいい。そうして今の中だ」

先生は、宇宙電話機の前へしのびよった。そうして、高声機を、耳にかける受話機の方に切りかえ、その受話機を、大急ぎで耳にかけてスイッチをひねったのであった。

さあ、果してうまく佐々の声が聞えるかどうか。

新田先生は、スイッチをひねってから機械がはたらき出すまでの数秒間を、たいへん待ちわびた。

ところが、受話機の中から、ついに佐々の声がしたのであった。