Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
かせいへいだん
火星兵団
海野 十三
Lisez 火星兵団 (かせいへいだん) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 307 889 caractères · 618 écrans
火星兵たちが、こんなうわさをして、黒い帽子に黒いマントの二人づれのあとを見送っている。
このいやな奴と言われた二人こそ、じつは蟻田博士と新田先生とであったのだ。二人は、突撃隊よりも一足先にこの山中にまぎれこみ、大胆にも、今こうして火星兵のいるまん中を、のっしのっしと歩いているのだった。もちろん二人ともだまって歩いている。黒い目がねの下から、二人の目があやしくぎらぎらと光っている。二人は何をしようというのであろう。
(もう、このへんでよかろう。おい、新田、一、二、三で、例のことをはじめるぜ)
と目くばせをしたのは、蟻田博士であった。
新田先生はうなずいて、早くもマントの下のガスピストルをにぎりしめた。
(それ、一、二、三。そら、はじめ!)
博士は、ピストルをマントの下から出すと、新田先生の方に手を上げて合図をした。それと同時に、博士はガスピストルの引金を引いた。
今日はピストルの音がしなかった。今日博士は、消音のしかけをピストルにつけ加えたのであった。
ガス弾は、無音のうちに火星兵の胴中に命中していく。火星兵どもは、はじめのうちは何にも気がつかない。