Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
かせいへいだん
火星兵団
海野 十三
Lisez 火星兵団 (かせいへいだん) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 307 889 caractères · 618 écrans
「勝ち負けはわからん。ただ、各員大いにふんとうするだけだ。――そら来たぞ! 新田、撃て!」
蟻田艇めがけて、火星の宇宙艇は、束になってやってきた。いつのまにか、丸木ののった司令艇は、うしろにかくれてしまった。ずるいやりかただ。
新田先生は、このところ射撃手である。先生は、なかなか責任がおもい。
「撃ちます」
引金をひいた。ごんごんごんと音がして、ガス弾は白いあとをひいて、砲門をはなれていく。
みるみるうちに、先頭の敵艇は、ま正面をひきさかれて、火をふきながら下におちていった。なにかもえやすいものが、正面のところにあったらしい。
「やった!」
先生は、さけんだ。だが、おちていく敵艇の最後を、たしかめているひまはなかった。また次なる敵艇が、もうすぐまぢかにせまっていたのである。
「きさまも、煙になれ!」
先生は、ねらいをさだめて撃つ。
見事に命中だ!
それからは、先生は、もう無我夢中で、引金をひきつづけた。今は全く火星の宇宙艇群の中にとびこんでしまったのだから。
千二は、おどろいた。蟻田艇から、どっちを見ても敵艇ばかりである。すっかり敵艇にとりかこまれてしまったのである。