Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

かせいへいだん

火星兵団

海野 十三

Lisez 火星兵団 (かせいへいだん) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 307 889 caractères · 618 écrans

Aozora Bunko

先生は、ちょっと、がっかりしたかたちであった。

ちょうど、その時、扉がひらいて、博士がかえって来た。

「博士、異状はありません。ひきつづき丸木艇のあとを追っています」

と、先生は、すぐ報告をした。そうして、席を博士にゆずった。

博士は、どうしたわけか、のぼせたように、頬を赤くしていた。そうして席につくと、すぐさま二人の方へ顔をむけて、

「まだまだ、道中はながいから、お前たち、こっちの寝室へいって、ねてきなさい」

と早口で言った。

蟻田博士は、千二と新田先生とに、寝室へ引取って、寝てこいというのだ。

二人は、博士の言葉がだしぬけだったので思わず、目と目を見合わせた。だが、火星まで、丸木艇を追っていくときまれば、まだまだ先はとおい。ここらで休息をしておくことは、いいことであろうと思ったので、新田先生は、

「じゃあ千二君、あとを博士におねがいして、しばらく、寝てこようではないか」

と、千二をさそった。

もちろん、千二は、先生の言葉にしたがった。二人は、寝台のついている別室にはいった。

その寝台というのは、ちょっと風がわりな形をしていた。それは、ちょうど列車の網棚を、もっと深くしたようなかっこうになっていて、体を入れると、すっぽりとはいり、下に垂れさがる。