Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

かせいへいだん

火星兵団

海野 十三

Lisez 火星兵団 (かせいへいだん) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 307 889 caractères · 618 écrans

Aozora Bunko

蟻田博士は、目盛盤のつまみを動かした。すると、大空艇は、ほとんど垂直に下りはじめた。

「わざわざ暗いところへ、下りるのですか」

と、千二が、博士に尋ねた。

「それはそうだ。明かるいところを下りていくと、丸木たちがうるさいからね」

「では、火星の夜のところへ大空艇を着けるのですね」

「そうだ、カリン岬に着けるよ」

「博士、丸木は、僕たちが後を追いかけて来たことを、知っているでしょうね」

「もちろん、知っているよ。だから、火星へ上陸しても、なかなかゆだんはならないよ」

「そうですね。僕たちも、丸木と戦わなくてはならないのですね」

「それくらいの覚悟はしている必要があるね。もっとも、ロロ公爵の旗の下へ集って来る兵も少くないであろうが、とにかく、はじめのうちは、あぶないぞ」

「博士、火星兵と戦うには、何をつかうのですか。もう、ガス弾などは役にたたないのでしょうねえ」

「ああ、ガス弾か。ガス弾をつかえば、火星兵はやっぱり死んでしまうよ。しかし、味方の兵まで殺してしまっては、なんにもならないから、今度は、また別の兵器をつかうのだ」

「別の兵器? それは、どんなものですか」

「火星の上で使う新兵器は、ここにあるこれだよ」