Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
かせいへいだん
火星兵団
海野 十三
Lisez 火星兵団 (かせいへいだん) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 307 889 caractères · 618 écrans
湖の中から、なぜ火柱が立ったか。またその火柱は、一体どうしたわけで燃立ったのか。これについて、新田先生はすこぶる大胆な考えだったが、こう考えた。
この湖の中から、火星ボートが飛出したのにちがいない。その火星のボートというのは、千二の見たという塔のような形をしたもので、それは全体がうす桃色に光っていたというから、それが湖の中から上へ舞上ったので、火柱に見えたのであろう。
これは、すこぶる大胆な考え方だったけれど、そのように考えると、次の言葉の、
(あっ、火柱が飛出した)
という意味が、ちゃんと合うのではないか。新田先生が、膝を叩いたのも道理だった。
新田先生の面には、喜びの色が浮かんだ。
とにかくこれで、千蔵のうわごとから、一つの答えを得た。
(湖の中から、光る火星のボートが飛出した)
というのが、その答えだ。
はたして、この答えは正しいかどうか。
火星のボートは、おそらく空中に飛去ったことであろう。
一体、なぜ火星のボートは、湖の中にあったのであろうか。それは千二少年が語ったことが、思い合わされる。――つまり、天狗岩の上に立っていた塔みたいなものが急に傾き、そうして、湖の中に落ちるところを見たと言った。