Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

くろだじょすい

黒田如水

吉川 英治

Lisez 黒田如水 (くろだじょすい) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 163 639 caractères · 325 écrans

Aozora Bunko

なかなか良いところがある」

信長はしきりにいった。旁、どうかと思っていた質子を、かく早速伴って来た誠意に対しても、官兵衛の二心なきことを再認識して、大いに嘉している風も窺われる。

もちろんこの日、秀吉も立ち会っていた。質子授受の公式的な対面がすむと、後、西十二畳の梅の間で饗宴を営まれた。これは質子たる子と、子を預けて帰国する親とに、いつとも知れぬ再会の日までの別れの食事を意味するもので、骨肉の父子にとっては無量な思いに違いない。

従って、信長以下、席についた者は極く少数に限られている。その席で信長はいった。

「中国西下の儀も、近いうちに必ず果そう。その折には、筑前を以て、指揮させる。筑前と其方と諸事緊密に協力して仕果すように」

これを聞くと官兵衛は、もう一子との離別などは、問題でない心地がした。積年の宿志が届いて信長から直接、この誓約を得たからには、もはや実現を見たように、瞼の熱くなるものを抑え得なかった。更に信長はまた、

「そちと筑前とは、いわゆる合性だ。最初からの縁でもあるし刎頸の仲。質子の松千代は、筑前の手許へ預けおくことにする。筑前の手に養い置かれれば、其方とても心安かろうが」