Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

くろだじょすい

黒田如水

吉川 英治

Lisez 黒田如水 (くろだじょすい) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 163 639 caractères · 325 écrans

Aozora Bunko

飽くまでも積極的な秀吉の日々夜々であった。秀吉の遑なき活動ぶりと頭脳とは、いつも月日の先を進軍していた。

この方面の事を了えて、秀吉が姫路へ帰って来たときは、もう九月となっている。木の香、丹青すべて新しき城に坐して、秀吉は初めて、こういった。

「お汝の老父や妻子は今、どこに住居させておるのだ」

「御着をいただいたので、御着に移らせました」

「ああ、そうだったな。御着も古城でいと狭い小城と聞く。かようなよい地を去って気のどくだの」

秀吉は一通の感状に目録を添えて官兵衛に授けた。これは秀吉から信長へ要請してゆるしを仰いだものである。

播州において一万石の領地を与う。

という信長の墨付であった。目録には、揖保郡福井、岩見、伊勢村の内にて――と地行割も指定してある。

「過分にぞんじまする」

謙遜ではない。真実のよろこびだった。彼は初めて大名の列へ加えられたのである。

年十六歳から小寺家に仕え、初めの禄は四十石だった。二十余歳となり、稀な若家老として勤めてからも、その禄高は数百石を出ていなかったのである。かえり見れば爾来二十一年、その間の苦節苦衷、死生の外の艱難悪闘はことばにも絶えている。