Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

くろだじょすい

黒田如水

吉川 英治

Lisez 黒田如水 (くろだじょすい) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 163 639 caractères · 325 écrans

Aozora Bunko

「あはははは」

官兵衛は独りして笑いだした。この船頭の唖だったことを思い出したからである。

で、与次右衛門が来た上にしようと、ぽつねんと彼が来るのを待っていた。ところが案外暇どって、どうしたわけか、だいぶ遅れてようやくここに姿を見せた。

「お待たせいたしました。実は、後から出て参りますと、ちょうど町の辻で、衣笠殿にばたりと、お出会いいたしましたので、そのために……」

と、後を見て、身を避けた。

姫路にある父の近臣、衣笠久左衛門が、やはり目薬売りに身装を変えて、笠を両手に、黙然と膝まで頭を下げていた。

「やあ久左衛門。何でそちは、おれのあとを慕って来たか」

「大殿のおいいつけでございまする」

「なに、父のいいつけだと。……姫山の館へ立ち寄って、お別れのご挨拶を申しあげた折は、あのように膠なく、はやく立て、何を恋々としておるかなどと、此方の未練を叱るように追い立てながら」

「――と、お励ましなされながらも、親御のお身なれば、胸のそこに、如何ばかりこのたびのお旅先を、ご心配あそばしておらるるや知れませぬ。……で、若殿がお立ち出での後、やがて私をお召になって、途中不慮の事あっては、一子の生命はともあれ、中国全土の将来にも関わろう。