Classici giapponesi con furigana
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しょうせつ ほととぎす
小説 不如帰
徳冨 蘆花
Leggi 小説 不如帰 (しょうせつ ほととぎす) di 徳冨 蘆花 (とくとみろか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 129.742 caratteri · 256 schermate
「およしな。今日はゆっくりされないよ。浪さん――迎えに来たよ」
「エ? 迎え?」
「あ、おとうさまが、病気の事で医師と少し相談もあるからちょいと来るようにッてね、――番町の方でも――承知だから」
「相談? 何でしょう」
「――病気の件ですよ、それからまた――おとうさんも久しく会わンからッてね」
「そうですの?」
浪子は怪訝な顔。いくも不審議に思える様子。
「でも今夜はお泊まり遊ばすンでございましょう?」
「いいえね、あちでも――医師も待ってたし、暮れないうちがいいから、すぐ今度の汽車で、ね」
「へエー!」
姥は驚きたるなり。浪子も腑に落ちぬ事はあれど、言うは伯母なり、呼ぶは父なり、姑は承知の上ともいえば、ともかくもいわるるままに用意をば整えつ。
「伯母様何を考え込んでいらッしゃるの? ――看護婦は行かなくもいいでしょうね、すぐ帰るのでしょうから」
伯母は起ちて浪子の帯を直し襟をそろえつつ「連れておいでなさいね、不自由ですよ」
*
四時ごろには用意成りて、三挺の車門に待ちぬ。浪子は風通御召の単衣に、御納戸色繻珍の丸帯して、髪は揚巻に山梔の花一輪、革色の洋傘右手につき、漏れ出づるせきを白綾のハンカチにおさえながら、