Classici giapponesi con furigana
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しょうせつ ほととぎす
小説 不如帰
徳冨 蘆花
Leggi 小説 不如帰 (しょうせつ ほととぎす) di 徳冨 蘆花 (とくとみろか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 129.742 caratteri · 256 schermate
四の三
「うまく言ったな――しかし君、蠣殻町だけは用心したまえ、素人じゃどうしてもしくじるぜ」
「なあに、端金だからね――」
「じゃいずれ近日、様子がわかり次第――なに、車は出てから乗った方が大丈夫です」
「それじゃ――家内も御挨拶に出るのだが、娘が手離されんでね」
「お豊さんが? 病気ですか」
「実はその、何です。この一月ばかり病気をやってな、それで家内が連れて此家へ来ているですて。いや千々岩さん、妻だの子だの滅多に持つもんじゃないね。金もうけは独身に限るよ。はッははは」
主人と女中に玄関まで見送られて、千々岩は山木の別邸を出で行きたり。
四の三
千々岩を送り終わりて、山木が奥へ帰り入る時、かなたの襖すうと開きて、色白きただし髪薄くしてしかも前歯二本不行儀に反りたる四十あまりの女入り来たりて山木のそばに座を占めたり。
「千々岩さんはもうお帰り?」
「今追っぱらったとこだ。どうだい、豊は?」
反歯の女はいとど顔を長くして「ほんまに良人。彼女にも困り切りますがな。――兼、御身はあち往っておいで。今日もなあんた、ちいと何かが気に食わんたらいうて、お茶碗を投げたり、着物を裂いたりして、しようがありまへんやった。