Classici giapponesi con furigana
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しょうせつ ほととぎす
小説 不如帰
徳冨 蘆花
Leggi 小説 不如帰 (しょうせつ ほととぎす) di 徳冨 蘆花 (とくとみろか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 129.742 caratteri · 256 schermate
二の二
「まあいいさ。幸いのついでで、少し御隠居に差し上げたいものもあるから。夜汽車になさい。夜汽車だとまだ大分時間がある。ちょっと用を済まして、どこぞへ行って、一杯やりながら話すとしましょう。広島の魚は実にうまいですぜ」
口は肴よりもなおうまかるべし。
二の二
秋の夕日天安川に流れて、川に臨める某亭の障子を金色に染めぬ。二階は貴衆両院議員の有志が懇親会とやら抜けるほどの騒ぎに引きかえて、下の小座敷は婢も寄せずただ二人話しもて杯をあぐるは山木とかの田崎と呼ばれたる男なり。
この田崎は、武男が父の代より執事の役を務めて、今もほど近きわが家より日々川島家に通いては、何くれと忠実に世話をなしつ。如才なく切って回す力量なきかわりには、主家の収入をぬすみてわがふところを肥やす気づかいなきがこの男の取り柄と、武男が父は常に言いぬ。されば川島未亡人にも武男にも浅からぬ信任を受けて、今度も未亡人の命によりてはるばる佐世保に主人の負傷をば見舞いしなり。
山木は持ったる杯を下に置き、額のあたりをなでながら「実は何ですて、わたしも帰京はしても一日泊まりですぐとまた広島に引き返すというようなわけで、そんな事も耳に入らなかッたですが。