Classici giapponesi con furigana
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しょうせつ ほととぎす
小説 不如帰
徳冨 蘆花
Leggi 小説 不如帰 (しょうせつ ほととぎす) di 徳冨 蘆花 (とくとみろか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 129.742 caratteri · 256 schermate
七の二
お豊がいよいよ川島男爵夫人になりア、彼女は恋がかなうというものだし、おれはさしより舅役で、武男さんはあんな坊ちゃんだから、川島家の財産はまずおれが扱ってやらなけりゃならん。すこぶる妙――いや妙な役を受け持って、迷惑じゃが、それはまあ仕方がないとして、さてお豊だがな」
「あんた、もう御飯になはれな」
「まあいいさ。取るとやるの前祝いだ。――ところでお豊だがの、卿もっと躾をせんと困るぜ。あの通り毎日駄々をこねてばかりいちゃ、先方行ってからが実際思われるぞ。観音様が姑だッて、ああじゃ愛想をつかすぜ」
「それじゃてて、あんた、躾はわたしばかいじゃでけまへんがな。いつでもあんたは――」
「おっとその言い訳が拙者大きらいでござるて。はははははは。論より証拠、おれが躾をして見せる。さ、お豊をここに呼びなさい」
七の二
「お嬢様、お奥でちょいといらッしゃいましッて」
と小間使いの竹が襖を明けて呼ぶ声に、今しも夕化粧を終えてまだ鏡の前を立ち去り兼ねしお豊は、悠々とふりかえり
「あいよ。今行くよ。――ねエ竹や、ここンとこが」
と鬢をかいなでつつ「ちっとそそけちゃいないこと?」
「いいえ、ちっともそそけてはいませんよ。