Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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しょうせつ ほととぎす

小説 不如帰 

徳冨 蘆花

Leggi 小説 不如帰 (しょうせつ ほととぎす) di 徳冨 蘆花 (とくとみろか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 129.742 caratteri · 256 schermate

Aozora Bunko

ほほほほ、今日は朝から出て、まだ帰いません」

「へエ、それは。まずお帰りで御安心でございます。いや御安心と申しますと、片岡様でも誠に早お気の毒でございました。たしかもう百か日もお過ぎなさいましたそうで――しかしあの御病気ばかりはどうもいたし方のないもので、御隠居様、さすがお目が届きましたね」

川島夫人は顔ふくらしつ。

「彼女の事じゃ、わたしも実に困いましたよ。銭はつかう、悴とけんかまでする、そのあげくにゃ鬼婆のごと言わるる、得のいかン御じゃってな、山木さん――。そいばかいか彼女が死んだと聞いたから、弔儀に田崎をやって、生花をなあ、やったと思いなさい。礼どころか――突っ返して来申した。失礼じゃごあはんか、なあ山木さん」

浪子が死せしと聞きしその時は、未亡人もさすがによき心地はせざりしが、そのたまたま贈りし生花の一も二もなく突き返されしにて、万の感情はさらりと消えて、ただ苦味のみ残りしなり。

「へエ、それは――それはまたあんまりな。――いや、御隠居様――」

小間使いがささげ来たれる一碗の茗になめらかなる唇をうるおし

「昨年来は長々お世話に相成りましてございますが、娘――豊も近々に嫁にやることにいたしまして――」