Classici giapponesi con furigana
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いあいしゅう
遺愛集
島 秋人
Leggi 遺愛集 (いあいしゅう) di 島 秋人 (しまあきと) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 50.488 caratteri · 102 schermate
眼をつむりにはかめくらとなりて聴くガラスを知らぬ盲ひし児の詩
世のためになりて死にたし死刑囚の眼はもらひ手もなきかも知れぬ
チューリップひとつ咲きたり走りよる死刑囚等のといき集めて
手のひらを重ね己れをいとしみつ死刑囚として卒業歌きく
幾度か寝返りうちて許されし友を思へり死刑囚われは
悔いに冴え眠りそびれしわれの眼にいたはる如く児童図画あり
触れてみる夜の獄壁いつになく何か親しくうれしき日なり
助からぬ生命と思へば一日のちひさなよろこび大切にせむ
たまはりし処刑日までのいのちなり心素直に生きねばならぬ
素直にて昏るる日のあり被害者のみたまに詫びて夕餉いただく
たまはりし花をかざりて被害者の命日の夜を深く詫びたり
被害者に詫ぶべき言葉なき文を綴りては捨て処刑待つのみ
処刑受けお詫びとなさむ心ぬち生きたき思ひ日日にあり悔ゆ
若妻の心こもれる差入れの座布団干せる友は死刑囚
同囚の祈りむなしく幼児持つ友の死刑は確定となる
かなあみを叩き呼ぶ児に泣きながら父となりゐき若き死刑囚
白き花つけねばならぬ被害者の児に詫び足りず悔いを深めし
幸せを祈りわが撒く食パンの白きを雀らおどおどと食む
換気孔の小さき穴より撒きおきしパンを雀は集ひ来て食む